ネットショップ偽レビューを見抜く【買い物の知恵】

ショップのレビューは嘘・不正だらけ!?

 

ネットでの買い物が普及してからは住んでいるエリアに影響されることなく、全国どこからでも欲しいものが簡単にネットで注文して届くようになりました。便利になりましたよね。

ネットショップで買い物をする時にいくつかの商品を検索したら比較をしてから購入を決めますが、その時に見るのが商品レビューです。見ずに購入する人も多いですが、比較検討している時にはどちらが評価が高いのか、実際に使った人の意見を見て決めたいと思いますよね。

WEBライターとしてはクラウドワークスなどのライティング仕事を受注・発注するサイトの中にレビュー記事を書いてくださいとか、評価の代行をして下さいといった依頼が以前からあった事もあって昨今のレビュー詐称に関しては驚きは無かったのですが、一般的に表面化してきて問題視されはじめたのは良い事だと思っています。

レビュー詐称に関して学んでネットで買い物をする時に騙されないようにする生活の知恵を御紹介します。現状を知って賢くネットで買い物を楽しみましょう。

 

ヤラセレビューを書くライター募集は今日も溢れている

 

レビュー詐称をしてもらう仕事はプロのライターに仕事を依頼出来るサイトでは数年前から当たり前のように依頼が溢れています。(記事執筆時)レビュー記事の執筆をプロに依頼して、それを校正して使う目的で実質こういう文章を使う事には違法性は無いと言われますが、多くのネットショップではレビューを本人以外が投稿する事は禁じられている事が多くなっています。

しかし、商品を褒める文章を多く投稿する事で売り上げを上げようとする業者が多いのも現実と言えそうです。

グレーと言えるのが本来は商品を購入した人が使った感想とかを投稿すべき所にプロにこういう記事を書いて欲しいと依頼してしまっている所です。販売者が欲しいコメントをプロに書かせる時点でモラルに反すると言えますね。

今後はこうした社会的問題となりつつある仕事は掲載しないクラウドサイトも増えてくると想像されますが実際問題としてライターがレビューを仕事として書いている事実はあるという事は認識しておく必要があります。

レビューのヤラセ投稿の現実と現場はシビア

 

現時点でネットショップを見て回ると最も疑わしいレビューが多いのが自社で運営しているネットショップのレビュー。

これは管理人室から自由に管理者がレビューを投稿できます。よって管理人が自分で商品を称賛するレビューの量産が安易という事です。典型的なショップ管理者のレビューの例として

 

  1. 特徴的な文章で個人を装っている(が逆に見抜きやすい)
  2. 自社製品を最初から最後まで褒め過ぎている
  3. 値段は気にしない等高額な金額を擁護している
  4. 自社が掲げる商品のメリットばかりを褒め称えている
  5. デメリットに関して触れていない
  6. 投稿日が特徴的で偏りが出てしまっている
  7. 文章レベルが似ている、特徴が似ている

 

 

特に高級革製品、オーダーメイド家具や小物等のレビューに多く見られ、商品が売れずに焦ってくるとこうしたレビューを活用してユーザーの印象操作を試みる手法は昔から良くあります。

お客様の声、購入者の声というコンテンツがサイト内にある場合は全て鵜呑みにすると購入後に後悔する事があります。商品を販売している人とサイトを管理している人が同じ場合特に注意が必要だと思います。

商品を製造しているメーカーと、販売している業者が別の場合、こうした不正ばかりする事は出来ないですが自社販売サイトの口コミやお客様の声は自在に操作出来ます。

製造販売サイト以外での口コミやコメントのほうが信憑性が高い事を念頭に置きながら参考程度にしたほうが良いかもしれません。当然ながら外部の口コミも製造者が関わっている可能性があるので全て信用する事は出来ません。

質問サイトでの自作自演による印象操作も横行

ネット販売をする製造者・販売者は売り上げが上がらずに苦悩するとあらゆる手法を試そうとします。売り上げが上がらないと自分たちの運営が立ちいかなくなるからで仕方ないと言えば仕方ないものの、ユーザーも見る目を養わないと困ります。

更に質問サイトを自作自演で悪用するパターンもあります。Yahoo!知恵袋、OKWEVEを活用したレビュー、印象操作も着々と利用されユーザーはそれを見て動かされている事があります。

高度なやり方なので気づきにくいですが追跡していくと同一人物であり自分で質問をして自分で回答をする事で印象操作をします。どういう手法で質問サイトを活用しているかというと以下のような質問と回答が良い例です。

 

肩こりが凄く酷くて困っています。毎日デスクワークで8時間座りっぱなし。揉んでも良くなりません。何か対策はありませんか?肩こりの薬とかは買って試してみましたが改善しません。
大変ですね。暖かいお風呂に肩まで浸かってゆっくりするのがお薦め。後は私の母が肩こりに悩んでいて、A社のXXXXXというサプリが効きました!是非使ってください!

 

という形で、さり気無く回答に商品を紛れ込ませます。質問も回答も同じ人物が違うアカウントを使って行っている事が多いので注意です。中にはサイトのアドレスを書き込む場合も少なくありません。

中には卓越した文章によって商品をPRしているように見えずに多くの人が流されてしまう事もあります。質問サイトでは対策を怠っているわけではなく、アドレスを記載していると追跡して確認したり、投稿者の通信記録、IPも収集して解析しつつ同一人物の不正に取り組んでいるようですが通信機器、回線を変え手を変え品を変えて書き込みをするので全ての対策が万全とまでは至っていません。質問サイトで外部サイトへの誘導、具体的な商品名、サービス名が出たら一歩引いて考えるようにしたいですね。

 

大手通販サイトは公式アカウントを使って印象操作も

 

質問サイトで異様な光景を目にする事があります。それは大手の企業公式アカウントが一般の人々の質問に対して執拗に回答を繰り返して自社に都合の悪い質問の火消しをしている様子です。企業としては違法でもないので自社のフォローとして専用スタッフが質問サイト内を巡回して回答して回っているのでしょう。

しかし一般消費者としては実際に他に使っているユーザーに質問をしているものに対して公式アカウントが質問から数分で回答してきたり、誘導したりするというのも違和感があります。こうした企業の運営体質も問題なので気を付けましょう。例えば以下のような質問に対する回答が一例になります。

 

XXXXX社の公式サイトで基礎化粧品と、目元のシワ消しクリームを購入しました。品番はXXXXXXとXXXXXです。所が基礎化粧品は普通に使えましたが、目元のシワ消しクリームが付けても全く効果が無かったです。公式サイトのレビューでは、みんな効果があったとか、シワが数日で消えてきたとか書いてありましたが実際1週間使っても何も効果なし。逆に増えた気がします。効果は皆さんあるのですか?
お世話になります弊社の商品を購入頂きまして有難う御座います。XXXX社公式アカウントのXXXXと申します。お客様の御質問に関して御解答させて頂きます。詳細をお話させて頂きたいのでXXXXのほうからお客様お問い合わせお願いします。

 

といった形で個別にやり取りをして質問サイト内でのやり取りを停止しようとしたり、個人側にすれば妨害された形になると同時に公式アカウントを使ってきている事から威圧感とかを感じる人もあるかもしれません。

企業としては質問サイトで自社の製品の悪いイメージが広がらないようにしている対策と考えられますが、逆効果になっている気もしますね。

 

価格コムのレビューはコアな意見が多い

 

価格コムのレビューも全てが正しいものではないですが価格コムの商品レビューは価格コムの対策もあって正しく細かい使い心地を含めたレビューに対して真剣に対応しているユーザー数が多くなっています。

例えばノートパソコンのレビューに至ってはパソコンの性能、中にはメモリ速度測定までしてそのデータを公表するなど一つの商品に関しての利点と欠点を徹底的に公表するといった商品1つに関して徹底的に伝えるというユーザーが少なくありません。

また価格コムではユーザーの累計支持率を設けるなどをし一人のユーザーの信憑性の判断となるデータを見せられるようにつまりは「偽物のヤラセユーザー投稿者」を弾く努力をしている事も影響していると考えられます。一般ユーザーにとっては嬉しい事です。

一つの商品があるとその商品は複数の人が購入して使っています。その為、使えば利点欠点、故障しやすい箇所等がわかるはずです。同じものを持っているのに欠点がわからず、間違ったレビューを繰り返すと他の利用者、レビュアーから批判が集まるはずです。

他のユーザーからの信頼が高いレビュアーのコメントは信憑性がある程度高いと判断する事が出来ます。といっても価格コムだけで欲しい商品が全て揃うわけではないので自分でコメント・評価の信憑性を判断出来る目を持つ事も求められます。

レビューを仕事で書いている人がいる事を念頭に

 

ヤラセレビュー、不正レビューを書いている人々がどう考えるのかどういう気持ちで書いているのかはわかりませんが少なくとも現実にはこうした職業レビュアーが一定数混じっています。

仕事で書いているものなのでそれで生活をしているかもしれません。こうなると違法でもない限りは今後も続いていくし増えるでしょう。

こうなると利用者のほうが気を付ける、警戒する、参考にする時には真実を見抜く目を養う、参考にするサイトを絞る等利用者側で対策をするしかありません。

本来であればヤラセレビューをサイト運営側が規制すべきですが規制しすぎると本来の購入者がレビューを気軽に出来なくなる可能性も含んでいます。

 

  1. レビュー内容を見て一般のレビューか判断
  2. 商品を褒めるレビューしかないのは疑う
  3. 良いレビュー・悪いレビュー両方見る
  4. 質問サイトでの商品PR・擁護は注意
  5. プロの書いた文章に警戒

 

ネットショッピングをする時にはレビューの内容に着目しましょう。特に商品のクオリティに疑いを感じるような場合にレビューが余りに良すぎるものしかない、質問サイトで商品に疑問に対して明らかな擁護コメントが多い場合といった違和感に気づくようになると偽のレビューに引っかかりにくくなります。

ネットショッピングは今後も生活に密着したものになってくるので、生活の知恵としてネットレビューの正しい活用を身に付けたほうが得をします。

 

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