地方移住の知恵【移住は幸福度アップする?】

地方移住で幸福度が倍増する!?

 

メディアで目にする事が多くなった地方への移住。

ポツンと一軒家等の人気番組でも都会から地方の山中に移住し夫婦、単独で余生を思う存分楽しんいる姿が目に入ります。移住を決行した人々の話を聞くと全く違和感なく生活出来ている人もいれば後悔している人まで様々。

共通しているのがマイナス面もあるけれどプラス面もかなりあるという意見です。

ここ数年で一気に移住が増えている背景には移住促進の為に地方側からの情報発信が増えた事も一因となっているようです。

地方自治体のWEBサイトを見ていると多くの自治体が自分達の街に移住をしてもらい人口を増やそうとPRしています。地方では人口が減る事で税収が減っています。

同時に過疎化によって運営が成り立っていない地域も出ており病院が無くなったり、学校が無くなったりと生活に直結する施設が減るという影響まで。都心を始め他県からの移住者を増やす事で活性化を求めています。自治体の努力もあって移住者が増えて活気が出た地方も出てきています。

田舎暮らしはどこまで許容出来るかがカギ

 

田舎暮らしをして独りで一生静かに生きたい、夫婦でゆったりと田舎暮らしをしたい、家族と共に田舎で人生を堪能したい。そうした意識が急激に高まると、どうしても移住したくなって即座に行動を起こしてしまうケースがあります。

しかし行動を起こす前にある程度田舎暮らしの基本だけは知っておくほうが失敗を減らせます

 

「田舎」には環境の差があるので良く考える事が大事

移住の仕方

 

田舎といっても周囲の環境にかなり差があります。全く周囲に何も無い山奥、海沿い、川沿いの「自然」しかない場所もあればコンビニまで徒歩5分程度、病院もドラッグストアもあるといった割と生活用品が簡単に購入出来るお店が多い田舎まで幅があります。

コンビニがあればATMも使える事が多く、コンビニで使えるサービスも多彩なのでコンビニを重視する人は多くなっています。食料品を買うスーパーが近くにあるのと車で1時間かかってしまうようなエリアでは生活様式がかなり変わってきます。

県庁所在地近くで周囲はビルがあるような地方都市に移住をしても車で20分で山まで行けるエリアに移住するケースもあり、どの程度の田舎(自然の度合い)を選ぶかで環境はかなり変わってきます

生活に不便と感じるレベルの田舎に行くと昔ながらのしきたりが残っていたりして更に人間関係の違いも感じる事があるので、最初のエリア選択の時点でどの程度の田舎を目指すのかを意識したほうが良さそうです。

田舎暮らしをする時に周囲に求める施設など

 

以下のものが地方移住で重要となってくるものと思われます。

全てが存在していない山中などで自給自足の生活を望む場合、こうしたものは必要ないですが、生活クオリティを維持しつつ田舎暮らしをしたいというニーズも現在は十分実現可能です。

 

  1. スーパー(日々の食料品を購入出来る程度のもの)
  2. コンビニ(24時間365日営業のものATM有)
  3. 病院(総合病院)
  4. 銀行(ATMではなく店舗)
  5. 学校・保育園・幼稚園(子供を持つ場合)
  6. ドラッグストア
  7. 役所関連

 

この他も自分にとって必須となる施設があれば重視しましょう。

地方であってもここ数年でかなりコンビニやスーパーは増えています。完全な田舎暮らしは苦手だけれど好環境で過ごしたいという場合は事前にある程度の下調べが効果的。地方も現在では開発されている場所もあるので自然と利便性を両方味わえるエリアもあります

 

田舎暮らしの特徴・昔からの習わし

 

地方、それもコアな田舎に行けばいくほど残っている風習。

これは住んでみると意外とストレスになる事があります。ここで知っておくべき事としてはそこで何代にも渡って住んできた人々にとっては何ら変わった事という認識は無く脈々と受け継がれてきた生活のスタイルに過ぎないという点。当たり前にそこにあった過ごし方だという事です。これに部外者がとやかく言う事は出来ません。

実はこうした様々な風習や習わしには地元ならではの理由や伝統、生活をする上での知恵もあったりして決して無駄な事ではなく、住民が安心出来る生活環境を作る為に行っているものです。

そこを理解して自分が馴染むのか、逆に無理だと思ったら関わらないようにするしかありません。例えばどういう雰囲気、風習があるのでしょうか?

 

  • 隣近所の関係性、干渉が高い
  • 定期的な集団清掃参加
  • 定期的な会議(常会)
  • 独特な祭り
  • 地域限定の習わし

 

抜粋すると上記が多く聞かれます。著者の田舎では隣近所の干渉が強く、ちょっと出かけたり帰宅すると確認をして声を掛けてくる等がありました。こうした地区はプライバシーを尊重したい、あまり人と関わりたくないという気持ちが強いと面倒だと感じるかもしれません。

こうした傾向は常に面倒という事も言い切れず何か生活上で困った時には助けてくれる、知恵をくれて助かったという面もあったので一概に悪いとは言い切れませんが馴染みが無いと慣れるまで違和感がある可能性はあります。

現在都心でマンション暮らしでプライベートでは他者と関わらず静かに暮らしているという状況に慣れていると違和感、不快感が当初は出てきやすいでしょう。地方に多いのが定例会、常会と言われる組織、青年団等の地域密着型の組織の存在です。

地域の祭りの準備であったり清掃(近所の川の清掃、草刈等が例です)をする為にいつその行事を行うのか、役員は誰にするのか、清掃であれば何時に行い、出席しない場合のペナルティはどうするのかまで割と細かい決まりがある事も。

地域によって違いはありますが基本的に市町村の他に地域独特の組織や住民の繋がりで行事を遂行したりします。

こういうものに参加したくないと考える人もいるでしょう。私の一時期過ごした事のある地方の地域では、参加を強制することはありませんでしたが、欠席したり清掃など参加しないと罰金(1000円程度だったように記憶しています)が課され罰金を払えば以後何かされたり、無視されたりはありませんでした。

人と関わりたくないと考えている場合にはこうした事は知っておく必要があります。

こうした事が面倒だという場合は、こうした地域はある程度住民が多い場所なので、もっと過疎化している地区に行くか周囲に組織が無い山奥などを目指すのも良いと思います。

かなり孤立してしまうので自分達で生活全てを賄うくらいの意気込みが無いと難しいとは思いますが人との関りは減らせます。

逆に移住者が多いエリア、古くからのルールが残っていないエリアもあるので移住をしようとするエリアに事前に出向いて周囲の住民に話を聞く事が大事です。近隣の床屋さんとか個人商店などで話を聞くと情報が得られやすい事があります。

 

便利な中途半端さを取るか不便な完全田舎を取るか

 

生活を開始した後の快適さ、満足度はどの程度の田舎暮らしを選択するのか?で全く違ってきます。地方の快適な環境を手に入れたいが面倒な生活は御免ならば地方都市に近くて自然の少しあるエリアがお薦めです。

少し足を延ばせば川や海や山があるようなエリアで周囲は大型スーパー、コンビニ、電車も病院もあるようなエリア。こうしたエリアはマンションも多くあり一軒家にしても地方都市なので面倒な人間関係、隣近所の関わりも薄くなっています。

まずは田舎暮らしの第一歩、出来れば都会生活から余りにかけ離れた生活は無理だという人はある程度都会色のあるエリアを選びましょう。

 

静かでコアな田舎でも人と関わりたい場合は

移住するには

人ともっと関わりたいし昔の日本のような人間関係が好き。地域密着で人間らしく生きていきたいという趣向であれば地方都市から離れ、山の近く、海の近くがお薦め。

昔ながらの人間関係の距離感が近い場所も多く残っています。回覧板(地域の情報を各家庭に紙に書いて現実に回していくもの)や常会(定期的に世帯の代表が公民館や集会場に出席し話し合う)等今でも残っている地域は多いものです。

自分の意見を聞かれたり、人の意見を聞いたり地域によって、時期によっては地域の人々と共に宴会をしたり常に交流が行われます。こうした地方都市より田舎で、山の中にポツンと過ごすようなかなり本格的な田舎とも違い、丁度中間の程度と言えます。

全国でこの程度の地域が最も多いと言えます。住み慣れると過ごしやすくなり生涯過ごす人も多いのもこういう人間と人間の関りが強いエリアです。

長く住むと友情も深くなりまるで身内のように何かと世話をやき生涯の付き合いとなる事も多いので人と強い繋がり、関りが欲しい場合にはこういうエリアを目指すのも良いでしょう。

 

究極の田舎暮らし「ポツンと過ごす」

移住したい

出来るだけ人の居ない場所で過ごしたいという希望を持ち、山奥に住処を見つける人もいます。最近は田舎暮らしを扱う番組も多くなった事から目にする機会も増えました。

どうしても田舎というと山奥の暮らしや田んぼの多い映像、自然のイメージが多いので番組もそうしたものが多いもの。しかし山奥で過ごす比率は多くはありません。どうしても生活上制約が多いので水道や電気に関しては井戸水、自己発電などある程度の覚悟が必要です

こうした生活は利点として周りに人が居ない事で自然を満喫でき、自分だけの景色、環境で伸び伸びと生活が出来るという事。対して周囲からの助けをもらうことが出来ないので万が一の時には自分達で全て処理する為に事前に準備は必要です。

 

田舎暮らしは意外とお金がかかる!?

 

田舎は都会よりお金がかからないというイメージを持つ人もいます。しかしながら移住するエリアによって税金、物価は異なります。中には野菜が豊富で道の駅や地域の野菜売り場では驚くような特価で野菜が手に入る等、食材が安く入手出来る地区もありますが中には財政があまりに悪く(人口が減り続ける事で財政悪化など)、税金や公共料金が想像より高いと感じる地区もあります。

医療や子供にかかるお金が高かったり、福利厚生が良くなかったり逆に移住者に優しい優遇措置があったり、そもそも物価が異なります。地方によってアルバイトの時給も異なるように物価も、地域全体の住みやすさ(経済面含めて)にも差があるので自分が希望する地区の状況を事前にしっかり調べたいですね。

移住関連の情報は当サイトのような情報サイトのほか、自治体の名前と移住というワードで検索すれば豊富に出てきます。

 

  1. 周囲のお店や施設を十分調べる
  2. 現地に行って情報を収集する
  3. 自分の求める田舎度を定める
  4. 現地の物価や行政を調べる
  5. 役所に出向いて状況を聞く
  6. 仕事に関して事前調査しておく

 

移住は良いイメージが先行しがちですがマイナス面も同時にあります。

自分が求める田舎レベルはどの程度なのか、どういう人間関係を求めるのかを考えて移住先と希望がマッチするのかを事前に調査してから現地にも行ってみて確認する事が成功のカギです。

地方にいけば役所で移住案内をしている事が多いので、該当する窓口で話を聞くと情報を集める事が出来ます。

役所の窓口の情報と、現地の住民の方々に話を聞く事で居住区の決め事やイメージが掴みやすくなります。

移住者が多くなっていく中で既に移住を経験している先人から情報を得られる機会があれば最もリアルな情報を得られます。

移住は現在の生活から一転した生活に変わるので事前情報収集と準備が良い結果に繋がります。

     

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