生活の知恵目次
クレジットカードを持つ意味・用途
結論から言えば現金で生活が出来ていればクレジットカードは必要ありません。
余計なものが財布に増えるだけだし生活上全く困っていないならどう考えても不必要なものです。
クレジットカードは必要と感じるなら発行すべきですが必要無いのであれば持つ必要は全くありません。ではクレジットカードを必要とする場面があるとしたらどういう場面か、仮に利点があるなら何があるかを解説します。
クレジットカードごとに属性・種類が結構ある
©マスターカード
©マスターカード
クレジットカードは発行会社から「貸出し」されるものなので貸し出す会社の大きな違いとしてプロパーと提携の2種類に大きく分かれます。プロパーはカード会社そのものが直接発行するカードです。提携はカード会社直接ではないカード全般を指します。
プロパーカードはJCBカードが有名です。アメリカンエキスプレスやダイナーズもそうです。VISAやマスターカードといった名前も耳馴染みがありますがこれらはVISAが直接発行する事は無く、マスターも同様に提携となっています。
JCBはJCBカードというカードがありますが、VISAはVISAカードは無く、三井住友VISAカード、楽天VISAカードといった具合です。また信販系でUCやオリコがありますがこうしたローン会社も独自にUCそのものがプロパーではなく、提携になっていてUC－マスターといった形の組み合わせになっています。
クレジット会社はVISA、JCB、マスターがほとんどで独立しているのがアメリカンエキスプレス・ダイナーズといった形です。日本国内で不自由なく使うにはVISA、JCB、マスターがあれば十分です。
プロパー・提携で何が違うのか
ではクレジットカードを持つとしたらクレジット会社が発行するプロパーカードを持てば良いと考える事も出来ますが、プロパーカードは確かに一部ユーザーからは絶大な支持があり人気があります。プロパーしか持たないと考えている人もいます。
しかし実際には提携カード（Yahoo!カード・Amazonカード・楽天カード・各社銀行キャッシュカード提携など）を保有する人のほうが多いのは、提携カードには利点が多い為です。
プロパーカードはカード発行会社が直接発行するカードなので余計なデザインになっていないのでシンプルで格好良くブランドイメージがしっかり出ています。持っている満足感が高いと感じるユーザーが多いのも特徴です。
しかし年会費が無料というカードはほとんど見当たりません。
プロパーカードは年会費がかかる事が多いという事です。クレジットカードには申し込み後に審査がありますがプロパーカードの審査のほうが厳しいとする意見も多くなっています。その分信用が高いとも言えます。
人口減・申し込み数減でここ数年は審査も緩くなる傾向にはあります。
提携カードは知らぬ間に持っている事も多い
日頃現金しか使わないという人でも銀行のキャッシュカードを持っている事は多いでしょう。
銀行のカードを発行する時に「クレジット機能」を付ける事を選ぶと、キャッシュカードにクレジットカード機能が付いている事があります。普段使わなくても付いているという事は結構あります。
手数料が無料だという事が多いので何気なく付けている事も多いですが、クレジットカード会社の審査を受けて発行されているので、使っていなくてもクレジットヒストリーにはクレジットカード保有者として登録されます。
クレジットヒストリーに情報が書かれるのも特徴
クレジットカードを発行する事による影響の中で大きな事として、クレジットカードの申し込み時に審査が行われて、その情報がクレジットヒストリーに書かれる事です。発行されずに審査に落ちた情報も書かれます。無事に発行されたらそれも書かれます。
これは利用者が求めなくても必ず記録に残されていきます。これがクレジットカードを発行したり利用する時に知っておく重要な事になります。
- (株)シーアイシー
- (株)日本信用情報機構
- 全国銀行個人信用情報センター
この3つがクレジットカードを申し込んだり、発行したという実績を記録する機関です。
銀行系のカード（三井住友など）は全国銀行個人信用情報センターを参照したり、カード会社はシーアイシーや日本信用情報機構を参照したりしてカードを発行する際の審査の査定に使ったりしています。
なのでカードを発行（申し込みした時点で）した時点で信用情報に自分の情報が書き込まれているという事になります。
この情報の中に不備があると今後の取引に影響してきます。
カード更新時にカード解約・審査に通らない事も
カードヒストリーは過去のカード申し込み、使用履歴などが書かれた機関の情報を指します。
なのでカードを発行してもらって支払いを遅れたり、支払いしないまま放置したりするとその情報も書き込まれる事になります。そうなるとカードの停止、カード更新時に更新が出来ないと言った事も起こります。
逆にカードを発行したものの何年も使うことなく持っているだけだと、情報が書かれないので発行しても持っているだけという事も参照すればわかるようになっています。
クレジットヒストリーは個人の信用の集積
クレジットの使用実績、情報は将来カードローンを申し込んだり自動車ローン、住宅ローンを申し込む際も同じように審査時に参照されます。申し込み時の収入や仕事内容以外に過去の実績を審査に使います。
ということは過去にカードを発行されて一定数の利用があって毎月しっかり延滞無く支払いをしている人には厚い信用が付きます。
審査が通りやすくなるという事に繋がります。クレジットカードを発行する事は信用の高さを確認出来るという側面もあります。信用が無いとクレジットカードの発行も難しいものです。
特に自己破産経験から5年程度、全く信用情報が無い人等も審査に影響します。
生涯クレジットカードを使わないし、ローンも絶対組まないという人には気にしなくて良いものですが、将来的に考えている場合には信用を上げる、下げる事は意識しておいて間違いありません。
クレジットカードを持つ意味【得するから】
クレジットカードを持っている理由として多くの人が上げるのが以下の理由です。
クレジットカードでしか支払いが出来ない場面があるので支払を円滑にするため、クレジットカードを使うほうが決済が早いという理由の他に、付加価値であるポイントを集めたいという人がクレジットカードを持っています。
- ネット決済などでクレカが必須だから
- クレカ決済だと便利で早いから
- 振り込み支払いが面倒だから
- クレカで年齢認証出来る為
- ポイントを集めて得したいから
最近のネットショップ、サービスの多彩さは素晴らしいですよね。
決済ページに行くと以前は振り込み出来る事が多かったですが、最近は特にクレジットカードのみというサイトも増えています。
中には年齢認証にクレジットカードを使う事もあるので、クレジットカードが無いとネットショッピングが不便な事があります。
クレジットカードが発行出来ない事で代わりにデビットカードを使う人もいます。
稀にデビットカードでは決済出来ない事もありますがほぼ全てのサービスで使えるようになってきています。
デビットカードでも複数を持っていれば他のカードなら決済出来るという事もあるので、デビットカードで代用出来るようにはなっています。
デビットにはないクレジットカード独自のポイント
例えば楽天カード、Yahoo!カードといったクレジットカードでは各サイトと連携して楽天ポイントが付いたりといった特典が用意されています。こうしたサービスはデビットカードでは少ないのでこうした利点がクレジットカードを提携カードにする利点でもあります。
プロパーカードもJCB独自のポイントを発行しているのでポイントは付きますが利用者が楽天、Yahoo!といった特定サイトを多く使うようなら、提携カードを使うと利点が大きいです。
カードを持つ意味とは信用を積む・付加ポイント獲得
カードを使って正しく返済していく事で信用が更に上がり、ポイントが貯まったりする事が日々の買い物で楽しめる事が利点になっています。提携カードは年会費が無料である事も多いので気軽に持てるのも魅力です。
クレジットカードを持つとETCカードも申し込める事も多いので自動車を運転する人はETCカードを発行する為にクレジットカードを申し込む事も多いです。
ETCカードは特殊なものもありますが大半は支払いにはクレジットカード会社を介しますのでクレジットカードを申し込んで同時にETCカードも申し込むという流れが通例です。
- 信頼・ステイタス性ならプロパー
- 付加価値・年会費無料なら提携カード
- ETCカード目的ならETC発行のあるカード
ETCカード目的で申し込む場合には事前に発行予定のカードにETCカードの発行があるか（ETCカードとクレジットカードは別発行）、提携カードの場合どういう特典があるか、特典は今後使う機会が多いか、年会費はいくらなのか詳細を事前に確認して申し込みをしましょう。
